もしあなたのご両親が老人ホームに入所することになったとしたら、ご両親がそれまで住んでいた家をどうするか考えなければなりません。
まずは本人や家族の希望をふまえ、できるだけ全員が納得する結論を出していただきたいのですが、もしあなたやご両親がその家を当面利用する予定がないのであれば、売却を検討することになるかもしれません。
このような状況で関係してくる税金の特例としては、次のものがあります。
・本人が居住していた居住用財産を譲渡した場合の特例
・空き家を譲渡した場合の特例
・特定居住用宅地等を相続で取得した場合の特例
いずれも税金の負担を軽くする特例ですが、その適用を受けるためには条件があります。期間の制限がある特例もありますので、気になることがある方は税理士などの専門家にご相談ください。
蛇足になりますが、地価事情の動向や相続発生のタイミングといったことを予測することは困難です。売却価額や税負担にこだわりすぎないことがポイントかなと個人的には思っています。